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不動産広告のルール

不動産広告の「徒歩○分」
1分80m・切り上げ・起点を確かめる

2026年10月12日公開|執筆:合同会社Free(不動産会社のためのホームページ制作サービス)

物件ページの「駅徒歩7分」は、どこからどこまでを測った数字でしょうか。この記事では、不動産会社の経営者・ホームページの担当者の方が、自社の物件ページの徒歩表示を、道路距離と照らして確かめる方法を説明します。根拠は、不動産公正取引協議会連合会と首都圏不動産公正取引協議会の公式資料です。

徒歩1分は道路距離80m。端数は切り上げます

徒歩の所要時間は、道路距離80メートルにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること、と定められています。1分未満の端数が生じた時は、1分として算出することも定められています(不動産公正取引協議会連合会「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」)。

計算の例です。地図上で道路距離を測り、80mで割ります。道路距離が500mなら、500÷80=6.25となり、表示は7分です。信号や踏切の待ち時間、坂道や階段は、考慮しなくてよいとされています。階段や坂は、真上から見て平坦とみなした距離で測ります。広告の分数は目安なので、実際に歩いてみることが大切とされています(首都圏不動産公正取引協議会「消費者からの相談事例 徒歩所要時間について」)。

向いているケース:物件ページに載せた「徒歩○分」を、手元の地図で計算し直して、数字が合うか確かめたい場合。

起点と着点を書く。マンションは建物の出入口から

道路距離または所要時間を表示する時は、起点と着点を明示して表示すること、と定められています(他の規定で省略出来る場合を除く)。物件の起点は、物件の区画のうち駅その他の施設に最も近い地点です。マンションとアパートは、建物の出入口とされています。駅などの着点は、その施設の出入口(利用時間内に常時利用出来るものに限る)とされています(首都圏不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則」)。

2022年9月1日の改正で、マンションとアパートは建物の出入口を起点とすることが、規則第9条第7号で明文化されました。表示例は「A駅まで徒歩2分(サブエントランスから計測)」です。風除室のある建物は風除室の扉、エントランスのないアパート等は建物の端を起点とする、との注意も付いています(首都圏不動産公正取引協議会「公取協通信 第332号(2022年9月号)」)。

向きにも注意が必要です。「A駅徒歩10分」と書く場合、施行後はその分数を「物件から駅に向かう場合に要する分数」で表示してください、と案内されています(不動産公正取引協議会連合会・各地区の公正取引協議会「表示規約 同施行規則 主な改正点 2022年9月1日施行」)。

複数の住戸・棟がある物件は、遠い方の分数も書く

戸数(区画・棟数)が2以上の物件は、売買・賃貸を問わず、最も遠い住戸(区画・棟)までの所要時間や道路距離を併記すること、とされています。表示例は「A駅まで徒歩5分から8分」です。たとえば、2棟ある物件のページに、近い棟の分数しか載っていない場合は、見直しの対象になり得ます(首都圏不動産公正取引協議会「公取協通信 第332号(2022年9月号)」)。

この併記は、2022年9月1日に施行された改正(規則第9条第8号)で、販売戸数(区画数)が2以上の分譲物件にも示されました。新築分譲マンションを複数棟で販売する場合は、最も近い棟と最も遠い棟の出入り口からの徒歩所要時間が必要とされています(不動産公正取引協議会連合会・各地区の公正取引協議会「表示規約 同施行規則 主な改正点 2022年9月1日施行」)。

確認は自社で出来る。迷う時は協議会へ

正直にお伝えすると、この記事は公式資料の内容を整理したもので、個別の表示が規約に合うかどうかは判定出来ません。また、確認に使うのは地図と電卓だけです。自社で見直しを続けられるなら、外注は必須ではありません。判断に迷う時は、首都圏不動産公正取引協議会のような協議会に相談出来ます。不動産広告の内容が正しいかを審査・調査する、不動産業界の自主規制団体とされています。なお、契約トラブル等の相談は受け付けていないと案内されています(首都圏不動産公正取引協議会「消費者からの相談事例 徒歩所要時間について」)。

向いているケース:徒歩表示の他に、物件ページ全体の言い回しも見直したい場合は、不動産広告の表現チェック(無料)も使えます。

最初にやること(手順)

  1. 自社サイトの物件ページを1件開き、駅までの徒歩表示(分数と、起点・着点の書き方)を書き出す
  2. 地図で、物件の起点(区画の駅に最も近い地点。マンション・アパートは建物の出入口)から、駅の出入口までの道路距離を測る
  3. 道路距離を80mで割り、小数点以下を切り上げて、ページの分数と比べる(例:500m÷80=6.25で7分)
  4. 起点と着点が、ページ上で分かるように書かれているか確かめる
  5. 戸数や棟数が2以上の物件は、最も遠い住戸・棟からの分数も併記されているか確かめる

よくある質問

徒歩1分は、何メートルで計算しますか?

道路距離80メートルで1分とし、1分未満の端数は1分として算出します。たとえば500mなら、500÷80=6.25で、表示は7分です(首都圏不動産公正取引協議会「消費者からの相談事例 徒歩所要時間について」)。

信号の待ち時間や坂道は、分数に含めますか?

信号や踏切の待ち時間、坂道や階段は、考慮しなくてよいとされています。坂や階段は、真上から見て平坦とみなした距離で測ります。広告の分数は目安なので、実際に歩いて確かめることが大切とされています(首都圏不動産公正取引協議会「消費者からの相談事例 徒歩所要時間について」)。

マンションの徒歩分数は、どこから測りますか?

マンションとアパートは、建物の出入口を起点とされています。風除室のある建物は風除室の扉、エントランスのないアパート等は建物の端が起点との注意があります(首都圏不動産公正取引協議会「公取協通信 第332号(2022年9月号)」)。駅側の着点は、施設の出入口(利用時間内に常時利用出来るものに限る)です(首都圏不動産公正取引協議会「不動産の表示に関する公正競争規約・同施行規則」)。

※制度や画面は変わることがあります。最新の内容は、出典の公式ページでご確認ください。施行規則の条番号は版によって異なるため、2022年9月の改正後の番号は、公取協通信などの最新の資料で確認してください。個別の広告の判断は、各地区の不動産公正取引協議会などの窓口へご相談ください。

ホームページの相談は、無料です広島県内は出張も無料です。県外は、オンラインでうかがいます。

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